ガメラとゴジラ

もう昔話と言っていいくらい前の話です。

 

たかじんのそこまで言って委員会と言う番組がありました。

 

現在は、たかじんさんが、お亡くなりになりましたので

そこまで言って委員会MP」と番組名が変わりました。

 

その番組に、平成ガメラシリーズの監督の

金子修介氏が出演した回がありました。

 

金子修介

 

同じ回に、故 崔洋一さんも出演されていました。

 

 

崔洋一さんが、金子修介さんに向かって

「なんで、おまえ、ガメラ自衛隊を出したんだ!」

そう問います。

 

金子修介さんは、

「日本に、何か脅威なものが攻めて来たら

自衛隊が対応するはずだと思いましたから」

そう話します。

 

崔洋一さんは、

「おまえの映画だから、自衛隊を出すのは勝手だけど

俺なら、自衛隊は絶対出さない」と

凄い剣幕で言い放ちました。

 

ガメラ自衛隊の全面的な協力を受けて撮影されました。

 

本物の戦車です。

 

崔洋一さんは、当時、日本映画監督協会理事長でした。

崔洋一さんは、在日韓国人でした。

日本に帰化はされていませんでした。

 

崔洋一さんは、

表現の自由を守るのが、私の役目」

そう話されていました。

それが「自衛隊なんか出すなよ」発言です。

 

自衛隊ではなく

「ウルトラ警備隊」なら

良かったのでしょうか。

 

 

冗談は、さておいて

ゴジラの監督として有名な、本多猪四郎さん

 

 

本多猪四郎さんと、黒澤明さんは

映画会社に入社した頃からの親友でした。

 

 

黒澤明さんは、こう話されていました。

 

本多くんのゴジラを観ててさ

警察も自衛隊も逃げないんだよね。

 

ボクだったら、みんな逃げる設定にするよって

笑い話で言ったことがあるんだけどさ。

 

本多くんは、徴兵に取られて

実際、軍人として戦地に行っているんですよ。

 

だから、彼の中では、国民を守るのは、警察、自衛隊なんだよね。

だから、本多くんの、ゴジラ映画の中の

警察や自衛隊は逃げないんだよね。

 

それが、ボクと違うところでね。

ボクは、そんな、本多くんの姿勢を評価しているんですよ。

 

黒澤明特集のテレビ番組のなかで、

そう話されています。