秘密基地のダックスフンド

もう何十年も前の話

私の家には、ノーマルサイズのダックスフンドがいました。

 

当時は、ダックスフンドなんて知らない人が多かった。

「これ犬ですか?」なんて質問を何回もされた。

昔は、犬の放し飼いは普通でした。

朝、学校に登校する時は「行くぞ」と言って一緒に登校。

授業が終わると門の所に必ず待っていました。

 

それが普通だと思っていました。

今考えると「忠犬ハチ公」みたいな犬でした。

 

当時、私の家の周りには、野原がいっぱいありました。

そこにセイタカアワダチソウを折って重ねた

私とダックスフンドの秘密基地を作っていました。

 

そして、フィラリアにかかりなくなってしまいました。

 

まさか、その何十年か後に

ミニチュアダックスフンド人気が出るなんて想像もできませんでした。

 

大きいシェパードなども放し飼い。

私たち子供は逃げ回っていました。

大抵、ブロック壁の上に登って避難してました。

 

子供の頃から、犬と育ったようなものなので

大人になってからは、犬を怖いと思うようにはなりませんでした。

 

学生の頃、配達のアルバイトをしていました。

門が閉まっているので、玄関まで行かないと思い門を開けると

土佐犬が何匹もいましたが、平気で中に入り

「こんにちは~」と言うと

中からお爺ちゃんが出て来て

「あぶない。チャイムを鳴らして来ないと」と𠮟られました。

そこは闘犬をしている家らしく、横綱土佐犬がいた家でした。

「よく噛みつかれなかったねぇ」と言われました。

私はムツゴロウさんじゃないので

下手したら噛みつかれて、大怪我をしていたかもしれません。

 

犬は、その人間が、犬好きか嫌いかを見抜くとか言われていますよね。

私は犬、大好き人間なので、横綱に噛みつかれなかったのかもしれません。