会社とセカンドオピニオン

まだ現役で働いていた頃

十二指腸潰瘍になった。

 

 

兎に角、お腹が痛い。

胃のあたりが痛い。

 

内科の個人病院に行く。

「胃薬だしておきますね」

 

お腹、胃のあたりが、チクチクと

針か何かに刺されたような感じ

 

別の内科の病院に行く。

バリウムを飲んで、レントゲン撮影

 

「ちょっと胃が荒れていますね。

お薬だしておきます」

 

次の休日まで我慢して働いた。

休みの日、胃が痛い。背中が痛い。

 

大きな急性期病院に行く。

胃カメラで検査。

 

医師の先生

「十二指腸潰瘍です。穴が開きかけています。

今すぐ入院してください」

 

「会社に連絡の電話をかけて来ても良いですか?」

「早くしてくださいね」

 

私の会社は交代休日を取る会社

 

「病院に来ているんですが、十二指腸潰瘍で

今すぐ入院しないと、穴が開くと言われたので

明日、休ませてください」

 

課長

「急に、そういう事を言われたら...

明日まで来てください。仕事の引継ぎをしてください」

 

医師に「明日までは、会社に来てくれと言われました」

「今すぐ入院しないと、明日は確実に穴が開きますよ」

「でも、会社が...」

「穴が開いたら手術をしなければいけなくなるんですよ。

穴が開いて、手術をして良いのなら、会社に行ってください」

 

外科の先生は簡単に手術しましょうと言いますが

内科の先生は、手術なしで治療したいと言う人が多い。

今振り返ると手術しないで正解だったと思っている。

 

もう一度、会社に電話をする。

課長が、明日までは出て来いと言う。

押し問答になったので

「おまえじゃ話にならん!部長と変われ」と怒鳴った。

部長が電話に出て「休んで良いよ」と言った。

 

即、入院。二十四時間、点滴。

二十日間、絶食

 

入院して、二日後に課長が見舞いに来る。

「本当に病気だったんだね」

こいつ、私が仮病を使ったのではないのかと見舞い来たと分かった。

こいつは絶対に許さないと思った。

 

絶食の間中、退院したら、あれが食べたいと、

考えるのは、それだけ。

食事の時間、廊下から食べ物の匂いがする。

腹減った~。

地獄。

 

退院した。

課長が「有給にする?病休にする?」と訊く。

「病休に決まってるだろうが!」

また怒りが込み上げてきた。

 

そのあと、バ課長は左遷された。

ざまあみろと思った。

 

まぁ、みんなから、なんで無能なあいつが課長なんだ?

そう言われていた安物の課長だったから。

 

身体の調子が悪いと思ったら

何回も違う病院に行くこと勧めます。