パリ五輪・女性選手ユニフォーム・性的問題に賛否両論

 

ビーチバレーで今大会から変更されたレギンス着用。

 

これまでビキニの着用が義務付けられ、露出度の高さが規定されていた。

 

 

しかし、今大会から足首まで隠れるレギンスの着用がOKに。

実際に着用してプレーした選手も目立った。

 

 

一方で、1日に行われた1次リーグA組のスペイン―エジプト戦は

極端な露出度の差が話題に。

 

 

上下セパレートのビキニでプレーするスペインに対し、

エジプトは黒のウェアで全身を覆っている。

頭部もヒジャブで多い、露出しているのは顔と両手、両足だけ。

8月1日に行われた1次リーグA組のスペイン戦で、

頭部まで全身をすっぽりと黒で覆ったウェアで戦ったエジプト代表の2人。

 

 

文化的背景の違いがあるとはいえ、スペインの2人が、

肌の露出が多い上下セパレート型の水着で戦ったのとは対照的だった。

 

試合はスペイン組が2-0で勝利した。

 

 

 

 

日本体操女子

世界の体操ファンを魅了する演技を披露してくれた日本代表の4人に対して

賞賛の声が集まる一方で、SNS上では彼女たちを心配する声も上がっていた。

「女性を中心に、日本代表の4人に対して『ユニフォームが際どすぎるのでは?』

と懸念する投稿が散見されました。

 

 

記者は語る、たしかに彼女たちが着用しているのは、

伝統的なレオタードで脚を全て見せるユニフォームです。

 

 

スポーツ界では、女性アスリートの競技風景が性的な画像として

拡散されるケースが相次いでいる。

こうした背景から、足首まで覆う『ユニタード』を着用する選手も増えつつあります。実際、東京五輪ではドイツ代表が全員ユニタードで試合に臨んでいました。

 

 

 

今回のパリ五輪でも選手たちは、

レオタードかユニタードを選んで着用することが許されている。

 

 

では、いったいなぜ日本代表はファンが心配するレオタードを選んでいるのだろうか? 本誌記者の疑問に対し、日本体操協会関係者はこう話す

 

 

「単純に、慣れていないんですよ。

彼女たちは幼い頃からレオタードで演技を続けてきています。

 

五輪出場レベルの選手にとって、一般人は気づかないレベルの小さな差も、

競技に大きな影響をもたらす要素。

 

身につけるユニフォームが変われば、違和感は拭えません。

ユニタードの性能は良く、着用したからといって体の可動域が狭まるとか、

動きにくいといったことはないようですが、

それでも慣れ親しんだレオタードのほうが楽なんです」

 

 

 

では、五輪が始まるずっと前からユニタードを着用し、

少しずつ慣れていけばいいのではないだろうか。

関係者は続ける。

 

 

「でも、選手がすでに快適だと感じているのに、

競技をしていない我々が『性的な目で見られるかもしれないから

ユニタードにしなさい』と言うのはおかしな話じゃないですか。

 

 

そもそも、言葉を選ばず言えば体操は見られてナンボの競技です。

もちろん偏った見方をするのは許せませんが、

露出した筋肉や、脚のしなやかな動きも、

体操の重要なファクターなんです。

 

 

最終的に選ぶのは選手たちですから、我々はそれを尊重するだけ。

心配していただけることはありがたいですが、真剣に競技する世界です。

むしろ、共に戦ってきた勝負服に誇りを持っていると思います。

 

 

『性的な目で見られる可能性があるから、選手たちのユニフォームを変えろ』

なんて、アスリートが屈してるみたいじゃないですか。

アスリートはなにも悪くないのだから、好きなように戦わせてほしい。

もちろん、彼女たちがユニタードを選ぶなら、それを認めない理由はありません」

 

 

杉原愛子選手のコメント

 

私はユニタードを着ることを選びません。

 

理由としては、

タックル(抱え込み姿勢)や、

ターンで足を持った時に滑ることがあって危ないのと、

滑るという怖さがあるからです。

 

手足の長い欧米人に比べて

日本人はスタイルを気にしているのもあるかもしれません。